「固定給」「固定給＋歩合」「完全歩合」

まず、トラック運転手という職業は荷物をある場所へ運び切るというミッションをコンプリートすることによって、はじめて荷主から運賃がもらえるという成功報酬型のちょっと変わった稼ぎ方の職業となっています。 例えば、行きの荷物を積んでいる間は意味のある移動になりますが帰りに荷台が空っぽの状態で走って帰ってくるのは仕事中ではあれど運賃が一切発生しないので完全に燃料の無駄というわけです。

そんなトラック運転手は主に「固定給」「固定給＋歩合」「完全歩合」 という3つのタイプがあって、それぞれの詳しい内容については次のように なっています。

＊固定給＊

固定給制度は、一定時間勤務すれば一定額の賃金が支払われるというタイプで労働した時間に対して対価が支払われるので上記のようにトラックを空っぽの状態で走らせていたとしても従業員にとってそれは仕事となるので対価を得ることができます。 一方で、給料の額は固定なのでどれだけ頑張った月でも頑張らなくても同じ金額の給料しかもらえないというデメリットもあります。 主に定期便のように積荷や仕事がある程度安定している会社はこのタイプが多いみたいです。

＊固定給＋歩合＊

固定給＋歩合制度は、固定給の精度に加えて一部歩合制度を採用しているものでノルマや歩合の度合いは会社によって違いますが基本的には頑張れば頑張るほど給料が増える仕組みなので若年～中年層のドライバーにとっては好都合かも知れません。 主に専属便やフリー便など荷物の配達先が毎日一定でない場合にはこのタイプが多いようです。

＊完全歩合＊

固定給＋歩合制度よりも、さらに歩合要素が高まった給与体系で頑張れば頑張るほどさらに給料が高い給料が見込める一方で体を壊してほとんど働けなかった場合などは給料もゼロに近いものになったりとハイリスクハイリターン型。

｛ 中型自動車免許を取得した方が受験は楽チン ｝

運送ドライバーになるには中型免許をもっているほうが有利です。 普通免許所有者の場合は大型免許取得の前に、中型自動車免許を取得した方が受験は楽になります。 中型免許取得は、一般的な教習所で受講出来るので比較的普通自動車免許と同じ教習と思って構わないでしょう。 中型免許では、車両重量5トン以上11トン未満までのトラックを運転出来ますので、大半の運送業ではこの免許で雇用が得られます。 大型免許取得は、普通自動車免許及び中型自動車免許取得から、2年以上経過している事が受験の条件になります。 教習は、まず適性検査を受けてほとんどが実技講習です。 けん引免許は、路上教習は無く構内教習のみで受講の流れは、大型免許と同じです。

運送ドライバーとして働くには、2つの方法があります。

一つは自前でトラックを所有して持ち込みで受注する方法と、もう一つは運送会社などに雇用されるということです。 年収が比較的高いのは、運送会社の社員となり会社専属のドライバーになることです。 雇用が安定しているのはルート運送で、コンテナや台車による積み込み、積み下ろしを含めた運送です。その代表的なのが建設業の資材運送ドライバーです。 これに長距離用の車両を所有している場合、1航海で単価が非常に高く、休みを少なくして出勤日数を多くすることによっては1,000万円の年収を稼いでいる人もいます。 反対に食品などの卸し業向けの運送業の場合は、全体的に給与は低いです。 また車体による違いも大きく「けん引免許」が必要な大型トレーラーの場合は、総合的に年収は高いです。大型免許の他に大型特殊などを既に所有し、けん引免許を取得することが年収を上げる一番の近道です。 それに加えて、大手重工業と提携した運送会社に勤めるということも一般的に年収が高く収入も安定しているみたいです。